実は昨日書いた「次に観る予定の映画」っていうのも
昨日観てたりする私。。。
「時効警察」のDVDをくれた友人様に会って
観たい映画が一緒だったのでそのまま渋谷のシネクィントへ。
「嫌われ松子の一生」を観てきました。
これはスゴイ!
原作も読んだけどかなり重~~~い話なのですよ。
松子さんの一生って文字通り「波乱万丈」ってカンジで
これを映画にするってホントにせつない映画になるんじゃないか
って思ったけど、いらぬ心配でした。
そこは中島哲也監督の手腕に脱帽です。
さすが「下妻物語」やサッポロ黒ラベルのCMを
あのように仕上げた監督だなぁ、と思いました。
ミュージカル仕立てになってるのと
「下妻物語」的(それ以上カモ?)な独特の色使いで
パッと見はとてもポップでキュートな仕上がりでした。
それでも絶対に原作の持つ大切なトコロは外さない
中島監督はスゴイです。
実際私も途中何度か涙がこぼれたりしました。
そしてやっぱりこの人、中谷美紀さんですねぇ~~~。
彼女の演技に圧倒されました。
松子の不器用さや純粋さや寂しさをとてもいい感じで表現されてます。
コミカルなシーンや激しいシーンや悲しいシーンも見事に松子で
その松子が私から見るととても愛しいのですよ。
映画の中の中谷美紀さんは完全に松子としてそこに存在してる
ってカンジでした。
男の人にボロボロにされても
それが松子の愛の形だって思えて
とても美しく見えました。
宣伝でよく流れている松子のヘン顔も
おかしいだけじゃなくてお父さんへの思いがあってのものなんですよね。
大人になってからもそのヘン顔をしてしまう松子。
その裏側にある寂しさを微妙なカンジで表現できる
彼女は素晴らしい女優さんだと思いました。
私の中では中谷美紀さんの最初のブレイクはドラマ「ケイゾク」でした。
あの「柴田純」役で彼女のファンになったとも言えますが
この「嫌われ松子の一生」で再ブレイクというカンジです。
この映画の歌もとても好きでした。
BONNIE PINKさんの主題歌ももちろん好きですし
「古い日記」「パラダイス銀河」「だんご三兄弟」みたいな
それぞれの時代を表した曲もいいんですけど
一番好きなのはやっぱり「まげてのばして」。
これメロディーも歌詞もせつないんですよね。
これを子役の松子chanや中谷美紀さんが歌うシーンでは
思わず涙が流れます。
もちろんラストでも流れます。
いいですねぇ。。。
原曲があるそうなので探してみたいと思います。
そして忘れちゃいけない小ネタ。
やっぱり片平なぎさ様でしょう。
現代の笙くんのシーンで度々登場する「サスペンス劇場」。
主演はこの人以外は考えられませんね。
あとはガレッジセールのゴリさん演じる大倉の刺青。
外見はかなりパンキッシュなのに刺青には
「弱虫で泣き虫/血液型はA型」
「意外と照れ屋」などなど。
これちゃんと全部読みたくなります。
パンフレットには書いてあるので気になる方はご購入下さいマセ。
(wata_chiはもちろん購入しましたよん)
家に帰ってみたらなんとwata_chiの部屋には
こんなに「嫌われ松子」なモノたちが溢れてました。
原作本、パンフレット、「嫌われ松子の歌たち」のCD
そして中谷美紀さんが書いたエッセイ「嫌われ松子の一年」。
映画を観る前からこんなにハマッたのは久しぶりです。
上半期のベスト3には間違いなく入る1本です。
不動の1位は「かもめ食堂」なのですけどね。。。(^_^;)